結婚後の生活や将来設計を考えるとき、相手の収入を希望条件の一つに入れる人もいます。
住宅費、教育費、老後資金などを考えれば、経済的な安定を重視すること自体は不自然ではありません。ただし、プロフィールに書かれた年収だけで、実際の生活状況や人柄まで判断することはできません。
高年収の相手を探す場合は、自己申告の数字だけを見るのではなく、年収証明の有無、利用目的、安全対策、金銭感覚などを総合的に確認する必要があります。
ここでは、高年収の相手を探しやすいマッチングアプリの選び方と、利用時の注意点を解説します。
高年収の相手を希望条件に入れてもよい?
マッチングアプリでは、年齢、居住地、職業、結婚歴、趣味など、さまざまな条件から相手を探せます。年収も、その中の一つです。
特に結婚を考えている場合、二人の収入によって住居、働き方、子育て、家計管理などの選択肢が変わることがあります。そのため、一定の収入を希望すること自体に問題はありません。
ただし、「年収が高ければ生活が安定する」とは限りません。
収入が多くても支出が多い人、借金がある人、貯蓄をほとんどしていない人もいます。反対に、突出した高収入ではなくても、家計管理が堅実で、将来に向けて計画的に貯蓄している人もいます。
年収は生活を考えるための一つの情報として確認し、それだけで相手の価値を判断しないことが大切です。
高年収の相手を探すときのアプリ選び
年収証明を提出できるか
プロフィールに表示されている年収は、利用者本人が入力した自己申告の場合があります。
年収証明に対応するサービスでは、源泉徴収票、所得証明書、確定申告書など、運営が指定する書類を提出した利用者に「証明済み」などの表示が付くことがあります。
ただし、提出できる書類や確認方法はサービスによって異なります。年収証明が任意の場合、証明済みの人と自己申告だけの人が混在することにも注意が必要です。
アプリを選ぶ際は、次の点を確認しましょう。
- 年収証明の仕組みがあるか
- 証明書類として何が認められているか
- 証明済みであることをプロフィール上で確認できるか
- 年収証明が必須なのか任意なのか
- 証明情報がどの程度の期間有効なのか
「高年収の利用者が多い」と宣伝されているだけで決めず、確認方法まで調べることが重要です。
利用目的が自分と合っているか
高年収の利用者がいるアプリでも、登録目的は人によって異なります。
気軽な恋人探しを目的とする人が多いサービスもあれば、結婚を前提とした出会いを中心にしているサービスもあります。
自分は結婚相手を探しているのに、気軽な交流を望む利用者が多いサービスを選ぶと、年収条件が合っていても関係が進みにくくなります。
公式サイトの説明やプロフィール項目を確認し、恋活向けなのか婚活向けなのかを見極めましょう。
結婚希望時期、子どもについての考え方、家事や仕事に対する価値観などを登録できるアプリなら、収入以外の条件も確認しやすくなります。
本人確認と安全対策が整っているか
年収の確認だけでなく、本人確認や監視体制も重要です。
確認しておきたい安全対策には、次のようなものがあります。
- 公的証明書を使った本人確認または年齢確認
- 不審な利用者を通報・ブロックする機能
- 投稿やプロフィールの監視体制
- 問い合わせ窓口
- 個人情報の取り扱い
- 退会手続きの方法
年収証明があっても、その人の言動や利用目的まで保証されるわけではありません。証明済みの表示だけで信用せず、やり取りの内容も含めて判断しましょう。
料金と利用条件を確認する
審査制や紹介制のサービスでは、一般的なマッチングアプリより料金が高く設定されていることがあります。
料金が高いからといって、必ず希望する相手と出会えるわけではありません。また、料金の高さが利用者の誠実さを保証するものでもありません。
登録前に、次の内容を確認しましょう。
- 登録や相手検索は無料か
- メッセージ交換には料金が必要か
- 月額料金以外の費用があるか
- 契約は自動更新されるか
- 休会や退会は簡単にできるか
- 審査にどのような条件があるか
無料登録が可能なら、すぐに長期間のプランを契約せず、希望する年代や地域の相手がいるかを確認してから判断する方法もあります。
年収だけでは分からないこと
手取り額や生活に使える金額
プロフィールに表示される年収は、一般的に税金や社会保険料が引かれる前の金額です。
同じ年収でも、扶養家族の有無、住宅ローン、家賃、生活費などによって、自由に使える金額は変わります。
会社員と自営業者では、収入の安定性や経費の扱いも異なります。年収の数字だけを比較しても、実際の生活状況までは分かりません。
貯蓄や借金の状況
高収入でも、支出が多ければ貯蓄できていない可能性があります。
車や住宅のローンだけでなく、カードローン、リボ払い、投資による損失などを抱えている場合もあります。
交際前から資産や借金の詳細を尋ねる必要はありませんが、結婚を具体的に考える段階では、お互いの家計状況を確認することが大切です。
金銭感覚
長く一緒に生活するうえでは、収入額よりも金銭感覚の違いが問題になることがあります。
- 何にお金を使いたいか
- 貯蓄をどの程度重視するか
- 住宅や車に対する考え方
- 共働きを希望するか
- 家計をどのように管理するか
- 親や子どもへの支出をどう考えるか
これらは年収証明からは分かりません。メッセージや実際の会話を通して、少しずつ確認していく必要があります。
高年収を名乗る相手とのやり取りで確認したいこと
職業や生活の話に不自然な点がないか
高年収を名乗っていても、仕事内容を尋ねたときに説明が曖昧だったり、プロフィールと会話の内容が一致しなかったりする場合があります。
職業を詳しく聞き出す必要はありませんが、話の内容に不自然な点がないかは確認しましょう。
有名企業の社員、医師、経営者、投資家などを名乗るだけで、すぐに信用するのは避けたほうが安全です。
お金や投資の話を持ち出さないか
高年収をアピールして信用させ、投資、副業、暗号資産などへ誘導する手口があります。
次のような話が出た場合は注意が必要です。
- 必ず利益が出る投資がある
- 自分の指示どおりに取引すれば稼げる
- 二人の将来のために資金を準備しよう
- 指定したアプリやサイトへ登録してほしい
- 一時的にお金を貸してほしい
- 海外送金や電子マネーを求める
知り合って間もない相手から金銭や投資の話をされたら、やり取りを中止し、必要に応じて運営へ通報してください。
外部の連絡先へ急いで移ろうとしないか
マッチング直後にLINEなどへ移るよう求められても、急いで応じる必要はありません。
アプリ内には通報やブロックの仕組みがありますが、外部の連絡先へ移ると運営がやり取りを確認できない場合があります。
相手のことを十分に確認できるまでは、アプリ内でやり取りするほうが安全です。
経済力と人柄の両方を確認する方法
プロフィールでは年収以外の項目も見る
年収条件に合う相手を見つけても、すぐに「理想の相手」と判断しないようにしましょう。
プロフィールでは、次のような項目も確認します。
- アプリを利用する目的
- 結婚を希望する時期
- 休日の過ごし方
- 仕事への考え方
- 家事や育児について
- お酒やたばこ
- 趣味や生活リズム
- 自己紹介文の内容
空欄が多いプロフィールや、収入・職業の自慢ばかりが書かれているプロフィールには注意が必要です。
メッセージでは相手の対応を見る
メッセージでは、年収を直接確かめようとするよりも、相手の話し方や対応を見ましょう。
- 質問に丁寧に答えるか
- こちらの話にも関心を示すか
- 断ったことを繰り返し求めないか
- 店員や仕事仲間を見下す表現がないか
- 会うことや連絡先交換を急かさないか
経済力があっても、相手への配慮や誠実さがなければ、安心できる関係を築くのは難しくなります。
初対面では人目のある場所を選ぶ
初めて会うときは、昼間のカフェやレストランなど、人目のある場所を選びましょう。
高級店や会員制の店へ誘われても、相手のことをよく知らない段階で無理に応じる必要はありません。自分で帰れる場所を選び、住所や勤務先などの個人情報もすぐには伝えないようにします。
会ったときは、服装や支払い方だけで経済力を判断せず、会話、態度、時間や約束を守るかなども確認しましょう。
まとめ
相手の年収を希望条件の一つとして考えることは、将来の生活設計を考えるうえで不自然なことではありません。
ただし、プロフィールに表示された年収は、自己申告の場合があります。高年収の相手を探すなら、年収証明の仕組みがあるか、証明済みであることを確認できるかを調べましょう。
また、高年収であっても、貯蓄、借金、支出、金銭感覚までは分かりません。年収だけでなく、仕事への姿勢、生活の考え方、相手への接し方も含めて判断することが大切です。
高年収を名乗る相手から投資や金銭の話を持ちかけられた場合は、すぐにやり取りを中止してください。
数字だけで相手を選ぶのではなく、経済面と人柄の両方を落ち着いて確認することが、長く付き合える相手を見つけるための基本です。

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